2014.10.27

弔い合戦「JA紀州とみなべ」

「JA紀州」

「JAみなべ」の新しい名だ。
いや、違った。「JAみなべ・いなみ」の新しい名だ。
これで2度目の合併と改名。

「紀州みなべの南高梅」
日本一と言われる「南高梅」発祥の地はここ「みなべ町」
フランスの原産地呼称制度で言えばシャンパーニュ・シャンぺーン地方だろうか。
その「みなべ」がJAの下、隣の町、そしてまた隣の町、さらに、、とくっついた。
管轄される町も増え規模はさらに大きくなった。

「JA紀州」と改名されたからには「紀州」という名、
ブランドで戦って行くのが戦略となるのは明らかだが、それは正しいのだろうか。
残念なことに、ヨーロッパ連合にある原産地名称保護制度、地理的保護に関するものはこの紀州にはない。
そのため、紀州という名は県外でも使用されている。
大阪のチョーヤの梅酒「紀州」がまさにそれだ。

みなべ町の梅農家、梅加工業者は今後広い範囲で勝負していかなければならなくなる。
頼るブランド名が「紀州」にシフトしたからだ。
梅の生産量が過剰気味になっている中、合併により競争する農家までもがどんどん増えることになる。
特に危惧されることは、紀州の地域があいまいなことだ。
紀州とはいわゆる徳川御三家の紀州藩に含まれていた土地を指している。
つまり、三重県南部も含むこととなる。

「南高梅(紀州産)」パッケージの裏にこう印字されたものを最近多く見かけるようになった。
産地は和歌山なのか、三重県なのかわからない。
瓜谷累層の上で育った梅ではない可能性が非常に高いということだ。

県、市町村、JAの目指す未来がいまいち見えてこない。

農業法人 株式会社 紀州梅香と「紀州」ブランドを冠にしているうちが言うのもなんだが
「みなべ」と言うブランドは捨てずに戦いたい。
親が、先祖が、みなべ町の人達が守ってきたブランド名でもある。

弔い合戦だ。

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