2013.12.12
こんばんは。
本日はライムの全収穫をしました。
出荷自体は先月下旬に終えたのですが、あと15キロ程残っていましたのでそれを。
写真の通りですが黄色がかっってるがちらほら。
中にはかなりのものも。
地面付近のライムはまだ緑色でツヤが感じられます。
それでも、重厚さが衰えています。
ちなみに糖度は以下の通り。
最も黄色のライム:8%
緑色のライム:8%
なんと同じでした。
2週間程で1%も落ちました。
急に寒くなったからでしょうか。
毎回糖度を図ってるわけではないのですが、最も高かったのは10月上旬の10.1%でした。
過去の記憶なので曖昧かもしれませんが、最も美味しいと感じたのは個人的にですが10月だと思います。
基本的には酸っぱいのですが酸味、甘み、苦みのバランスが最も良かったように思えます。
干ばつ続きだったのと根域処理がうまくはまったのかなと思ってます。
ちなみに本日のライムは甘みは元より酸味が落ちてたように感じます。
11月下旬のほうが酸味は強かったと思います。
個人的な評価では、このライムは「出荷できる味ではない」でした。
苦みについてもライム独特の苦みが薄く、レモンにある苦みに近かったです。
決してレモンが駄目というわけではありませんが、
これが紀州梅香で作られた自慢の国産ライムの味かと思われるのは本意ではないので破棄の方向になると思います。
もったいないなんて言わないで下さい…
こういうのって結構大切な事だと思ってます。
国産キウイが広まらなかった理由の1つに
酸っぱいだけの美味しくないキウイが大量に出荷された時期があったからというのがあります。
そういうのが幼稚園や小学校の給食で出されたら最後です。
食べた子供達は、その果物に苦手意識を抱いて大人になります。
今回のライムでも販売すれば数万円の利益が出ますがそれを取れば先の利益が大きく下がります。
商品価値を守るためには捨てる勇気も必要です。
味についてもうちょっと具体的に把握したいので来期は酸味の元であるクエン酸を測定する機器を導入しようと思ってます。
毎回使い捨ての調合液が必要なのでちょっとコストがいりますが
やはり数字は把握するほうが良いですからね。