2015.12.11

じゃばら/北山村のジャバラと地域ブランド

じゃばらをご存じでしょうか?
花粉症に効くとされて注目を浴びた(今も浴びている?)
和歌山県の飛び地である北山村原産の柑橘です。

苗の特許は1997年に切れているので、今は北山村の外でも生産ができます。
このジャバラは北山村の村おこしにおいて強力な品種なので、商標面でも北山村によってかなり外堀が埋められており、加工品を売り出すとなったら名称の面でちょっと難しい所があります。

うちも大量生産して加工品を作って花粉症対策として売り込みたいのに、残念厳しい!!って思う所ですが、良いことだと思います。
日本って原産地を冠した商標の保護や規制がヨーロッパに比べて本当に後れているんですよね。近いところで酷いものは国産ワイン。国産ワインと書いて裏には小さく葡萄は輸入品って結構ありますもんね。なんでこんな事が許されるんでしょうか。
紀州という二文字も色んな所で使われていますしホントにどうなってるんだか。。TPPから農家を守れー!ってスローガンが度々聞こえてきますが、だったらそこからできないものでしょうか。。

フランスで言えばシャンペーンやボジョレーは土地の名前でもあることが有名ですが、その名称は非常に厳しく取り扱われているんですよね。シャンペーンに手をだせばクレーム入りのコルクが海を超えて弾丸のように飛んできますから。
例えばバンド名をシャンペーンにしたら飛んできます。昨年だったか日本のバンド、シャンペーンがフランスによって改名させられましたからね。。ちなみにアレキサンドロスと改名しています。今度はギリシャから訴えられるということになればおもしろいんですが(笑

と言うことからも分かるように、ヨーロッパではイタリアのパルマチーズ等を含めて地域ブランドは厳しく管理され、その地域のブランド価値を国を挙げて向上、及び普及させているんですよね。

その地域の生産者が積み上げてきた「歴史、努力、プライド、そして仕事を守る」

とっても大切で素晴らしいことですよね。

ちなみに南高梅を生み出した我がみなべ町。
「紀州みなべの南高梅」その普及に邁進してきた「JAみなべ」は町外のJAと合併を繰り返して消えました… というのは前にも書きましたね。。。

今では三重県や愛媛県でも育てられているジャバラ。
北山ジャバラではなくジャバラとして売り出してきた北山村、及び北山村発祥のジャバラはどの道を辿るのでしょうか。

ところで下の写真。

じゃばら/ジャバラ

これはうちでとれたジャバラです(笑
おまえの所で育ててるやないかー!ですね・・・
地元に帰ってきた時に梅畑の隅っこに4本だけ植えたんです。今年になって急に実りだしたので、花粉症に苦しんでいる人達に食べて貰ってます。
お小遣い稼ぎがてらと反応を見たいのもあって少し販売にかけてみましたが駄目ですね・・・

うちはせっせと南高梅、無添加梅干し、そして国産ライムの生産に励まねばです!

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